リーマンジャズドラマーのブログ

サラリーマン兼ジャズドラマーの思うところ

楽器を粗末にする人はミュージシャンにあるなかれ

某有名トランぺッターのヒ・ノ・テ・ルが中学生だかの指導コンサートで、暴走した?ドラマーに往復ビンタかませて物議を醸しだした事件が公表された。後味が悪い。

 

動画はドラムソロの途中からと問題のシーンのみなので、経緯や本来どのような構成を予定していたのかはわからないが、意図せぬドラムソロは映画セッションと同じでもある。

 

セッションでは鬼教官フレッチャーが、何やってんだ、と怒鳴りながらもドラムソロの途中から音楽に入り込み、ドラマーといっしょにコントロールに入り、ビッグバンド全体の演奏を締める展開となる。

 

 

某トランぺッターは、まずスティックを取り上げ床に叩きつけて投げ捨て、それでも素手でソロを続けるドラマーに結果往復ビンタしてしまう。

 

ドラマーのふるまい、トランぺッターのふるまい、ここに焦点が当たるが、そもそもスティックは楽器である。消耗品に見えるかもしれないが、これの選定でシンバルの音はまったく違うものになるので、ドラマーからすると完全に楽器だ。

チップの削れ度合でも音が変わるので、気に入った左右のスティックを右用、左用とちゃんと分けていつも使ってたりする。

 

今回の件、ドラマーではなくトランぺッターがソロを永遠と吹いてて誰かがそれを制止したとして、トランペットからマウスピースをとって床に投げつけることをしたらどうだろうか。往復ビンタしてしまったトランぺッターが逆の立場でマウスピースを外されて床に叩きつけられたら烈火のごとく怒り狂うのではないだろうか。

 

ジャズなので、音楽を止めずに展開をコントロールできなかったのか、また、楽器を粗末にした認識はあるのか。。。

ここが音楽に関係ない学校の先生とかではなくミュージシャンがやってしまった行動というのが至極残念ということですね。

 

残念というか、ミュージシャンの端くれにもおけない人だったと彼は露呈してしまったのかもしれない。