職業人としてのミュージシャン
バブル期に解散した日本の有名ビッグバンドのメンバーとここ数年ライブをやっている。
解散時若手トロンボーン奏者だった方で、Fukadaさんと言って素晴らしい音色を出す。
当時の演奏はyoutubeで観れるが、タイトなリズムであらためて素晴らしいビッグバンドだ。
私は譜面読めないので、ビッグバンドは出来ない。
一度手伝ってと言われて社会人ビッグバンドのサブドラマーとして参加させられたことがあったが、ビッグバンドのドラム譜面はまた特徴あってキメがない部分は小節のバーが狭く、いちいち演奏とともに追っかけていけずにロストするし、キメも譜面慣れてないとその通りに叩けないので、サンプル音源を覚えて臨むしかないという苦しい状況。
それでも練習では間違えると、みなさんの白い目がいっせいにこちらに向くというプレッシャー。
とてもではないけど無理なので、1度ライブに参加して退散させていただいた。
バブル崩壊に向かう時代、まだテレビの音楽番組はビッグバンドがバック演奏をしていた。
当時の話をFukadaさんに聞くと、昼間にテレビ仕事。
まずリハやって、ボーカルと音合わせして、カメラワーク確認のためカメラリハやって本番。うわっ、たいへん。
そして夜はライブハウスでビッグバンド自身のライブをちょろちょろやっていたそうな。
厳しい世界で譜面間違えると叱咤され、というような。
「完全に職業人としての音楽ですね」
そう聞くと、まさにそう!、と。
いやー、ちょっとそれは私には出来ない世界だなぁ。音楽好きとは言え、それはガンジガラメに思えてしまう。
つまり、私が好きだという楽器演奏はかなりてきとーな世界であり、甘いところなのだ。趣味か。。。orz
ちなみにそのビッグバンドは1989年に解散している。
チェッカーズが出てきて「バンド」が音楽番組の多くを占めるようになるとビッグバンドは要らなくなり、維持できなくなったということだった。
今、どういうわけか大学生の長男が学生ビッグバンドに入り、なぜかトロンボーンをあてがわれた。
大学入学で初めてトロンボーンを吹くわけだから、サークルの楽器を借りててまだまだペーペーなのだが、1年経過するとみな自分の楽器を欲しくなったりするようだ。
トロンボーンはそんな高い楽器ではないので、15から20万ぐらいかなぁ、と。
ということで、某有名ビッグバンドのそのFukadaさんにどういう楽器がよいのか(ドラム以外わからないので)聞くと、たくさんもってて使ってないのがあるので永遠に貸してあげると言う。永遠に貸すってもらうってことやないですか。。。
まあそうは言ってもいい楽器だし申し訳ないので、長男本人が気にいったら中古品として買うことにした。
今度待ち合わせて楽器をとりにいくことに。ありがたいことです。
きちっとした往年ビッグバンド経験者で、コンボのジャズプレイもオーソドックスなものをなんでもこなすFukadaさんに私のCDを渡したら、以外にもこれがドストライクだったらしい。わらかんもんですなぁ(笑)。
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