リーマンジャズドラマーのブログ

サラリーマン兼ジャズドラマーの思うところ

置きベース盗難事件

置きベースというのは、ジャズの店に置いてありベーシストが誰でも弾けるベースのこと。
ジャズベーシストはコントラバスを持ち運びするので、かなり大変なのだが、自分の音にこだわりがあるミュージシャンは毎回持ち運ぶ。


表参道のジャズバードは元々ドドバードという店で、オーナーも違った。
この店がジャズバードになって少し経ったとき、オーナー兼ピアニスト兼ウエイトレスのミヨママが「気を付けてたのに、ちょっと目を離した隙に置きベースが盗られた~」と悔しがっていた。
びっくりして聞くと、元ドドバードオーナーが別の店の手伝いをすることになり、その店にベースを置きたいから、ミヨママがいないわずかな隙を狙ってかっさらっていったと。
置きベースは店を引き継ぐ際にそのまま受け継がれたものだった。

私は前のオーナーも知ってたから、そんな犯罪みたいなことをするのか、彼を見つけることができるのかとさらに話を聞くと、その前のオーナーはミヨママが運営するアパートに住んでいるという。なぬ?

またまたさらにその前のオーナーの別れた妻子はミヨママが運営するアパートの横にある、これもミヨママ持ちもののマンションに住んでいるという。
 

なんと、、、二人とも某ジャズ研での同期の仲で、部活のノリそのままが数十年続いているということになる。笑ってしまった。

この話は続きがある。
残念なことに前のオーナーは10年ほど前に他界してしまい、ジャズバードでお別れ会が開かれた。そこに前のオーナーの別れた妻子も来て、次男が今年の春から某大手電機メーカーに勤めて堅気な職業を選んだと紹介してくれた。
そのメーカーは私の昼の仕事で常時取引していた会社だったので次男に私の昼の仕事の名刺を出すと、「あっ!」と。彼が新人研修で配属された部署はなんと私宛てに営業している部署で、直属の上司は私がしょっちゅう相手にしている方だったのだ。


なんという世間の狭さ…