リーマンジャズドラマーのブログ

サラリーマン兼ジャズドラマーの思うところ

ジャズ演奏における集中力維持は難しい

私はなかなか入り込めない性格だ。演奏するときは演奏そのものに集中すべきだが、元々注意散漫なのか、どこか自分のやっていることを常に客観視してしまうようなところがあるのか、一瞬でスコーンと入り込むことが苦手なのだ。

例えばカラオケとか恐ろしく苦手である。まったく自分が歌うのに陶酔する世界に入り込めないから。

 

ちょこちょこ演奏しているピアニストの遠藤征志氏は、一瞬で音楽に入り込める素晴らしい音楽家だ。羨ましく思う。

ジャズクラブでのライブ中はガチャガチャしたお客さんの来店やら、飲み物こぼしたとか、いろいろ集中を阻害するような動きがあるのだけど、バンドメンバーみなが気付いているようなことも彼は気付かずに「あ、そんなことあったんですか、ピアノ弾いてて手全然気付かなかった」というぐらい入り込み度合いが深い。

 

この演奏は、その遠藤征志氏のバラードピアノソロだが、よく聴くと唸り声を上げてどっぷり浸かっているのがわかるでしょう。

ドラマーは、バラードのときなんかはブラシで淡々と付けることもできて、こういうときは下手すると雑念が入りやすい。ジャズの初心者の頃はついていくのがたいへんなので、メンバーの一挙手一投足を見ている=集中している状態なのだが、慣れてスムーズに演奏できるようになると演奏中にいたらぬことを考えたりしがちだ。昼の仕事のことが頭をよぎることもある。

 

バンマスは次何の曲を演奏しようかと、演奏中に考えてしまうことも多いみたい。昼の仕事のことを考えるよりマシですね。

 

この演奏はバラードに対して一定のリズムをあまり意識せずにフリーっぽいアプローチを試みているが、こういうことをするとピアノに思いっきり集中しないとハズす可能性があり難しいので集中が高まる。逆にこういうことをチャレンジしていかないと注意散漫気味になる可能性が高いという困った事態でもある。

それでいいのか、と言われるとそもそも私は音楽を持続的に集中して演奏することには向いてない性格なのかもしれません。。。(^^;)