リーマンジャズドラマーのブログ

サラリーマン兼ジャズドラマーの思うところ

苦手なお正月

なんか、大晦日から正月にかけての切り替わりの雰囲気が好きになれない。

 

紅白がわーっと終わった後の番組「ゆく年くる年」の静寂から「ゴーン」のギャップは大好きなのだが、年末のお笑い番組、正月のお笑い番組箱根駅伝とまあ毎年こうも変化ない年の切り替わりに対して疑問をもつわけだ。

 

この感じる雰囲気は多分にテレビの影響だろう。

 

年が明けたといってなんか年の瀬の気分から新たな気分に切り替わってる感じは、外部で誰かが構成して作っていく気分に自身が多大な影響を受動的に受けているにすぎないのだと思う。

 

というひねくれた感じから少し脱すべき、大晦日の夕方にスタジオ入り音とビデオを録り、夜に紅白とダウンタウンのTVが鳴っているところ、ヘッドホンしながら動画編集をしてみた。少し前に思いついたサンバリズムでフリーを演してみる試みだw

 

 

大晦日から年明けにかけてアップロードしたのだが、確かに普段の日常と同じような過ごし方をわざとしてみると、年越しの雰囲気は薄まった。長女が帰省してこず、末っ子が受験のため大晦日も元旦も塾だったことも手伝い、少しは正月の雰囲気を脱してみれたかもしれない。年賀状は数年前に勝手に廃止しており、ピーク時100枚近かったものが数枚来るのみとなり、それによる影響はすでにない。

 

そんなこんなでまた昼の仕事と夜のライブ生活が繰り返されていくのだが、それでよいのかというのはずっと頭の中にあり、どう変化をつけて新たなものにチャレンジしていくのかは日々考えることにしよう。

よいお年を!

12月は27日が最終のライブだった。

 

今年は横浜高層階ホテルラウンジの仕事がクビになり、三軒茶屋高層階区民ラウンジのノーギャラライブが場所管理者変更にともない廃止になり、多少ライブのペースが落ちて、ある意味ホッとした年でもあった。

 

昼の仕事の都合で数回ライブをキャンセルしたものの、年間のライブ数は79回だった。

たぶん10個ぐらいのバンドがあり、毎月定期的に演奏するもの、2ヶ月に1度のもの、3ヵ月に1度のもの、年に2度ほど呼ばれるものがある。バンド数をきちんと数えたりはしない。

 

どれだけのライブがクリエイティブ度が高いかは疑問が残るところだが、常に惰性になっているのではないかと自分自身へ疑問は投げかけている。かなり怪しい。。。

 

たぶんコンピューターシンセ(シーケンサー)やネット素材を組み合わせてジャズらしきものを創ろうとしているときが私にとっては最も創造的なのだとも思う。創作活動中に想定外のサウンドが出て、それが音楽脳を刺激する。

 

もちろんライブ演奏でも刺激的なところはあるのだが、ジャズという限定された世界でのルールに基づいて表現をしているような狭い感覚が強い。共演者の頭の中は知らないが、新たな表現を試みようとするミュージシャン、ソロ中に自分の感覚をフレッシュに毎回入れこむミュージシャン、ジャズジャイアンツの心地よいかっこよいところをトレースしようとするミュージシャン、とバラバラな感覚が一堂に会して共通フォーマットのジャズを演奏しているわけだ。

そんなことを、よく想う1年だったかもしれない。

 

その1年を振り返ると、何か新しいことをやってきたか回想できるが、正月になったから今年は何かしようと思うのは避けたいと考えている。

でも、なんとなく考えてしまうのだが本当はそれではダメで、それこそ毎日何かをしようと新たな気持ちにならないといけないハズである。

だって、「今年は…」って宣言すると、次に何か宣言して新たな気持ちになるのは1年に1度しか来ないってことになり、それでは新たなことを具現化するのは少ししか無理ってことになってしまうからねぇ(笑)。

 

今年はCDを製作してみたのは、いろいろ考えるきっかけとなりよかったと思う。このブログも始めてみたのは今年だ。

さて、来年は何をしようか。

 

って考えたらアカンっちゅうねん!

 

ということで、今年ラストライブの1曲を惰性的に(笑)ドラム解説したので、それを貼って今年ラストのブログとしておきましょう。

(ブログも飽きたなぁw)

 

 

では、よいお年を!(*^^)v

クリスマスソング

この時期になると多くのジャズクラブではバンドがライブ中にクリスマス関連ソングを演奏する。

 

なんでやねん…

 

ソロの途中に、ミミミーミミミーミソドーレミーとこっそりと、でもわかるように入れる輩も多い。

 

確かにメルトーメのクリスマスソングとかはメロディが美しく。まあ口ずさみたくなる。

なんとなくクリスマスの気分になるような感じがしないでもない。

 

夜、外気は冷たく、スノーマンみたいな人形や電飾ツリーがあちこちで見れる。

 

ああ、透明感あるこの感じ、、いい雰囲気だなぁ。。。

 

 

 

ホントにそうなのか? そういう街の気分を盲目的に受け入れてしまっていないか?

 

演奏するミュージシャンは、何の疑問もなく盲目的にクリスマスソングを演奏しようと思っていないか?

オーディエンスはそれを期待して聴きに来ていないか?

 

これを迎合と言わず何と言う。。。

 

 

大阪時代、高校国語教師を辞めて当時まだマイナーだったフリーターを選択したフリージャズしか演奏しない強烈なテナー奏者が言った。

 

「お前ら日本人やったら、盆と正月を祝えっ!」

ドラム屋さん

高井戸というか久我山というか、井の頭線富士見ヶ丘駅からちょっと歩いたところにゲートウェイというドラムショップがある。

 

(この黄色ヘッドの赤胴ベードラオブジェがなんとも言えない雰囲気を醸し出している)

 

数年前からたまにシンバル買ったりしてたが、一年前にツイッターで「グレッチの18インチベードラの中古3点セット出た~」とあったので、すぐ試奏するからと連絡して押さえてもらい、即座に気に入って購入した。

ジャズドラマーとしては18インチのベードラは外せないセットなのだ。で、そんなに出回るものでもない。

 

しばらくしてまたも「グレッチのウッドスネア中古出た~」とあったのでまたすぐ連絡して店にあった新品グレッチスネアウッドと比較して悩みながらも少し角が取れたサウンドの中古に決めて購入した。

 

すごく気に入って使ってる。スネアは度々ジャズクラブに持っていきライブで使っている。

音がいいと演奏しててもそれだけで気持ちが入る。

 

半年ぐらい行ってなかったので、ふと思い、年末の挨拶ということで昼の仕事帰りに寄った。

店長もいらっしゃって、「やーやー」と。

グレッチどうですか?と聞くので「気に入ってますよ~」って。

 

小さなドラム屋さんだけど、いわゆる洗練された都会の店と違う職人肌の温もりがある。

なんでも時間気にせずに相談でき、グレッチを選ぶ際は店にある小ぶりなスタジオ兼試奏室で二時間ぐらい吟味させてもらった。

都心のドラムショップだと、次のお客様いますので…、と焦らされてしまう。

 

今日はフットペダルの名器「スピードキング」の1950年代の中古を2台リペアしたばかりだ、と言ってまだ値札もついてないものを「試奏してみます?」と言うので踏ませてもらった。

ジャズ始めた頃の大阪の店にあったのが古いスピードキングで、めちゃ踏みにくいイメージもってたのだが、全然そんなことはなかった。ただビンテージなのでどうしても部品同士がカチャカチャ音を立ててしまう。

小さい箱のジャズクラブでバラードだと、ちょっとキツいかも?

しかし、踏み心地は面白かった。

 

「スピードキングってオタク的に集めちゃう人いますよねぇ」、と振ると店長自身がそうで3台持ってるとw

そういう方が店長やってると、そりゃ皆集いますよねぇ。。。

 

移転十周年で太い芯のシャーペン作ったので、といただいた。

譜面書くのに適しているのだそうな。なるへそ。

 

私も作ったCDを渡した。何曲かそのグレッチで録音してるし、ジャケットもそのグレッチだ。

 

デスメタルとジャズ?」と店長。

 

すると若い女子スタッフが「ええ~、私デスメタル大好き!」といきなり会話に参入。

かけてよいですか、と店で店長がCDかけると女子スタッフが、かっこいい、これいい、これ面白いです、と。

 

 

その子にもCDをおっそ分けすることに。すごく感謝されて、CD製作談義に。

ドラムの録音いいですねぇ、と。

(この録音です↓)

 

 

いやいや、3万円のレコーダーでオープンマイクとインマイクの4chでバランス取るもののイコライジングはしてませんよ、と。

 

そんな会話しながら、なんとその女子スタッフは私が録音したスタジオをよく利用する、けっこうご近所さんだったのだ。

けっこう通うのたいへんなんです、と店長。

まあ直線距離は近いが、電車だと通りたくない渋谷を通ってくの字に移動することになり1時間はかかるからねぇ。

 

そんなこんなでシンバルも相談して店長お勧めの、でも私なら絶対選択肢に入らないメーカーのものを少し叩かせてもらって、「なるほど」と新たな知識ももらったり、いやいやアットホームな居心地いいドラム屋さんなのでした。

ドラム練習で新鮮な感覚が…

昔はルーディメンツとかドラムの基礎練習をやっていたこともあるが、ある程度叩けるようになるとどうしてもやらなくなってしまう。

 

先日、マークジュリアナのライブを観に行った際に、少し会話したくてあえて彼の日本語版が出たばかりの教則本を買って持って行った。

ライブ終了後、この本にサインしてもらったのだが、この教則本を少し練習してみると今までとは違ったリズム観点が脳内で構成されることに気付いた。

 

 

言ってることはシンプルだ。

書いてあることもシンプルだ。

書かれているパターンも至極シンプルだ。

 

8分音符と3連と16分音の繰り返し。基本それだけ。

youtube動画でも彼のレッスンがある。まさにこれ。

 

 

でも、きっちりやろうとすると実はかなり難しい。

3連が交っているのがミソであり、人間の頭の感覚はそんな簡単にこれをひょいひょい乗り越えれるものではないのではなかろうか。

 

彼自身、未だにいつも練習してて調子いいときはピッタリはまると何かで言っていた。逆に言うと調子悪いとあれほどの人でもハマらないことがあるわけだ。

 

昨日、少しテンポを変えながらメトロノームに合わせたりメトロノームハズしてやったりして繰り返していると、頭の中でその3へ行ったり16に行ったりこまめに変化させる感覚が少し構成されだしているような気分になった。

 

これは大発見だ。今更ながら、ドラム35年やっててそういう脳内の感覚を発見するのは驚きであり、新鮮である。

あとは、この感覚を身につけたらライブの実践でどこかで自然に出るのを待つということだが、いつまでかかるかわかりません~。

楽器選定

楽器の選定は難しい。

ドラムの場合、とくにジャズだとアコースティックなマイクに乗せない音を求めるので、粒立ちや倍音がどのぐらいかをドラムショップで近いものと比較させてもらいながらじっくり選ぶ。でも外れることもある。

 

先ほど、息子がやってるトロンボーンを知り合いミュージシャンが何本か使わないのがあるので、ということで受け取りに行って来た。

ボントロの楽器選びなどを聞いて、まあドラムと近いようなところもあると思った次第。

 

デッドな環境の試奏室で吹くと、素晴らしく鳴るので気に行って購入するも、ライブで使うと抜けがいまいちで…、みたいな。

マウスピースも多様化しているので、アドバイザーなるサービスもあると。

イメージを伝えると、このマウスピースがよいのではないかと勧めてくれるそうな。外れなかったらしい。

 

高級な楽器がすべてよいかと言えばそうではない。

 

1年ほど前に、芸術的なサウンドを出すTerje Isungset(テリエ・イースングセット)のライブに行ってきた。

 

 

センスが素晴らしく私は大好きなのだが、メジャーではないのでお客さんは少なくホームライブみたいな超贅沢空間だった。

で、ライブが終わって楽器の話をした。

 

彼が使っているスネアはどこで拾ってきたのかというぐらいボロボロで古く、けっして高級な部類でないものだった。

「どこでこれを見つけたのか?」と聞くと、とあるスタジオにあったと。

それまでは新品のいいスネアを持っていたらしいのだが、スタジオを経営するドラマーに交換してくれないかと、尋ねたら即答で「こんなボロボロと交換でよいのか?」と。

 

相手は「ホントかいな?」、とめちゃ喜んで、自分は探しても見つからないような古いボロ楽器が手に入り、二人ともめちゃハッピー、ラッキーだったと。

結局、どういうサウンドを出したいかでその人に合った楽器は特定されていくわけで、けっしてお金をかければよいというものではない。

Isungset氏のように、大部分がオリジナルで自然にあったものを自分で加工しているという方は相当珍しいが。

職業人としてのミュージシャン

バブル期に解散した日本の有名ビッグバンドのメンバーとここ数年ライブをやっている。

解散時若手トロンボーン奏者だった方で、Fukadaさんと言って素晴らしい音色を出す。

当時の演奏はyoutubeで観れるが、タイトなリズムであらためて素晴らしいビッグバンドだ。

 

 

私は譜面読めないので、ビッグバンドは出来ない。

一度手伝ってと言われて社会人ビッグバンドのサブドラマーとして参加させられたことがあったが、ビッグバンドのドラム譜面はまた特徴あってキメがない部分は小節のバーが狭く、いちいち演奏とともに追っかけていけずにロストするし、キメも譜面慣れてないとその通りに叩けないので、サンプル音源を覚えて臨むしかないという苦しい状況。

それでも練習では間違えると、みなさんの白い目がいっせいにこちらに向くというプレッシャー。

 

とてもではないけど無理なので、1度ライブに参加して退散させていただいた。

 

バブル崩壊に向かう時代、まだテレビの音楽番組はビッグバンドがバック演奏をしていた。

当時の話をFukadaさんに聞くと、昼間にテレビ仕事。

まずリハやって、ボーカルと音合わせして、カメラワーク確認のためカメラリハやって本番。うわっ、たいへん。

そして夜はライブハウスでビッグバンド自身のライブをちょろちょろやっていたそうな。

厳しい世界で譜面間違えると叱咤され、というような。

 

「完全に職業人としての音楽ですね」

 

そう聞くと、まさにそう!、と。

いやー、ちょっとそれは私には出来ない世界だなぁ。音楽好きとは言え、それはガンジガラメに思えてしまう。

つまり、私が好きだという楽器演奏はかなりてきとーな世界であり、甘いところなのだ。趣味か。。。orz

 

ちなみにそのビッグバンドは1989年に解散している。

チェッカーズが出てきて「バンド」が音楽番組の多くを占めるようになるとビッグバンドは要らなくなり、維持できなくなったということだった。

 

 

閑話休題

 

今、どういうわけか大学生の長男が学生ビッグバンドに入り、なぜかトロンボーンをあてがわれた。

大学入学で初めてトロンボーンを吹くわけだから、サークルの楽器を借りててまだまだペーペーなのだが、1年経過するとみな自分の楽器を欲しくなったりするようだ。

トロンボーンはそんな高い楽器ではないので、15から20万ぐらいかなぁ、と。

 

ということで、某有名ビッグバンドのそのFukadaさんにどういう楽器がよいのか(ドラム以外わからないので)聞くと、たくさんもってて使ってないのがあるので永遠に貸してあげると言う。永遠に貸すってもらうってことやないですか。。。

まあそうは言ってもいい楽器だし申し訳ないので、長男本人が気にいったら中古品として買うことにした。

 

今度待ち合わせて楽器をとりにいくことに。ありがたいことです。

 

きちっとした往年ビッグバンド経験者で、コンボのジャズプレイもオーソドックスなものをなんでもこなすFukadaさんに私のCDを渡したら、以外にもこれがドストライクだったらしい。わらかんもんですなぁ(笑)。

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