オリジナル曲のCD、曲はどうやって書いた?と問われて考え込む
こないだ作ったオリジナルのCDは、ありがたいことにネットで郵送してほしいと数件注文が入ったり、知り合いミュージシャンが大ウケしてくれたりと、やってみるとそこから反応というリターンが来るので面白いもんです。
いんたーぷれい8のフェイスブックでも書評を書いてくれた。
自分としてはエンターテイメントではない視点を目指していたんだけど、それが逆にエンターテイメントになってたという、まあそういう気付きが得られた(笑)。
笑いのエッセンスも入っていたか…。
製作は大真面目にやったのでそんなこと微塵も考えなかったが、確かに狙いは「どや、おもろいアプローチやろ」ってのは根底にはあるわけで、そう解釈されるのはありだし、逆に図星なのかもしれない。
なるほどねぇ。って感じw
先日、最近バタバタと還暦過ぎたサラリーマンミュージシャン仲間にヒロ川島氏が「これめちゃおもろい」と言ってくれたので、彼が昔からやっているバンド「スイートネイル」のピアニスト、ベーシスト、ドラマーがこぞって買ってくれた。
(ちなみにスイートネイルってバンド名はかっこよく聴こえるが、「詰めが甘い」の意味:笑)
ピアニストは現役フルタイムサラリーマン時代から、ほぼ毎晩ジャズクラブで演奏するという強烈なダブルワーカー(しかも働き方改革の例の事件の元となった会社のグループ会社勤務だった)で、私もたびたび共演する機会があるミュージシャンなのだが、彼にオリジナル曲の作曲はどうしたのかと問われ、ちょっと即答できなかった。
そう、曲は書いてないのだ。
そう言われると、作曲せずにオリジナル曲を構成するというのはヘンな話かもしれない。
でも、ジャズだと成立する。フリージャズアプローチがあるから。
人によって見え方が違うというのを知るというのは刺激的ですね。そういう面では芸術的活動もそうだけど、昼の仕事のビジネスも実は同じだったりするわけです。
ミュージシャン、モテるの怖い事案シリーズ
たまにミュージシャン同士で会話してて、お前はかっこいいしモテてええなぁ、みたいな会話になることがある。ただ、続きはいつも同じで、モテない人がモテるミュージシャンの苦悩話を聞くことになるのだ。
ECMミュージシャン(日本人です)と会話してたとき、彼は怖そうに見られてモテないし話かけられもしないが、日本でツアーしていたときのクラリネット奏者(日本人です)は背が高く貴公子と呼ばれるくらいフェイスもよく、まあかっこよくどこの地方へ行ってもファンがいると話題になった。
私もそのクラリネット奏者は知っているが、まあそうだろうね、という感じ。
でもファンの度を超すと付きまとわれる恐れがあるらしい。
大阪のアマチュアドラマーが「今、あの人につかれている」と、とある少し年配の女性客に戦々恐々としていた。どのライブにも花と手作りケーキとかをもってくる、みたいな。「どうしよう、どうしよう」って演奏どころでなくなっている。。。
知り合いのかっこいいトランペッターは、昔ファンになった女性が俺の名前の刺青を彫っちゃって参ったと。そりゃ参るでしょう。。。
女性ミュージシャンは男性客につかれるケースは、まあよくある。ジャズミュージシャンでもそうだからアイドルなんてホントたいへんだろうと思う。
少し前の話だが、たまにいっしょにやっているプロの女性ジャズベーシストが男性につきまとわれた。「イェイ!」と掛け声多く応援してくれているように見えて、ベーシストに「ファンなの?」と聞けば「それが…」と。
どのライブにも顔を出すようになり、その男性は女性ジャズミュージシャンを次々と相手を変更して「結婚してください」とストレートに本気で言う人でついに私に来ちゃった、みたいな。旦那さんいる女性ジャズミュージシャンにも構わず同じ行動をとっていると。おっと、かなり危ない。
さすがにそれはキツい話だよねと心配してたら、無事に離れたと。
どうして離れた?
結婚をきっぱり断った!
そりゃそうだ。でもよかったねぇ、と。
有名になりたい欲みたいなのが人間にはあって音楽スターになることを憧れる人も多いだろうけど、そういう人間関係を見聞きすると音楽は純粋にやっていたいと思う。
まあ、でも若いときはモテたい動機がなかったかといえば、ウソになるが。
昼の仕事仲間が夜のライブに女性社員らと来て「かっこいいなぁ。お前モテるやろうなぁ」と言いながらドラム片付け中に「先帰るわ」と女性陣を連れて帰ってしまう。何度あったことか。
まあ、そういうことなのですw
音楽はデータとなり人類の共有物となる
先日ECMミュージシャンと話をしてて、あのECMですらCDは売れなくなっていて方針を変更してネット配信も考えないといかんかも、という時代になっていると。
ネット配信してなくても、youtubeには多くのものがコピーされちゃう。
最近上陸したスポティファイを始め、ネット上の音楽配信は何といってもレコメンド機能が特徴でしょう。あなたと同じ好みはこの曲ですよ、とAIが判断してくれて、それはあまりハズレなくて逆に次々と知らない曲を紹介してくれる。
ただ、レコード、CDと大きく違うところがアルバムという概念がないことだ。
先週、大阪のフリージャズできるアマチュアジャズミュージシャンと会話しててその話になった。
CDは曲をポンポン飛ばして再生できるけど、レコード時代は曲の途中に針を落とすのはキズつけるリスクあるのでけっこう熟練技っぽいところがあり、大事にしているレコードはA面かB面は一旦針を落とすと最初から最後まで聴いた。
そのときの感覚で、曲の繋ぎ目を毎回楽しむという聴き方があった。前の曲が終わってからこの曲に入るところが好き、という感覚だ。
CD以降の人たちは、もはや理解しにくい感覚かもしれない。
そして、CDも意味がなくなりネット時代になると、音楽はwavとかmp3のファイルへ。つまりデータになってしまったのだ。
ファイルの中身は簡単に取り出せ、部分的にカットもできればエフェクトもかけれるし、スピードも変更できる。
人類が発行してきた全てのCDをmp3で128kbpsにすると20テラバイトらしい。2、3年前の話なので今はもうちょっと増えてるかもしれないけど、たった20テラ。
今、ビックカメラ等の量販店で2テラのハードディスクが1万円ちょい。10万円ちょいで人類すべてのきちんとした録音したものがお手元に。。。
そう考えると笑えるというか、お手元になくてもネットにあるからそれでいいやん、とまあクラウド時代ということですね。人類の共有物になったということです。
所有という概念がなくなりました。
同時にこの曲から次の曲に行く部分が好きなんだ、という感覚も失ったわけだけど、その感覚をなくすのは何かもったいないような気がする。。。
ジャズドラム解説動画で8ビート曲を解説してみる
イヴァン・リンスの名曲「ラブ・ダンス」。
これをたまに演奏する機会があるのだけど、まあ素晴らしい曲ですね。
とくにドラム的には何をするでもないのだが、コード進行から演奏していてなんともいい気分になる曲なのだ。
ジャズドラム的にあちこち反応する4ビートのような曲でもないのだが、解説を作ってみることにした。
作ってみると、それなりに解説することもあるということで、編集作業のタイムラインはそれなりに埋まった。解説動画作成は既にルーティン的になっていて、それでよいのかは常に疑問に思いながらも、まあたまに作ることにしている。
改正個人情報保護法ということもないが、お客さんは少し加工してマスクし、わからないようにした。
とにかくドラムとして何をするでもないけど演奏したい曲だということが言いたいことでした~。
いつもくだらないことを考えている
発想を豊かに、といえば聞こえがよいが、まあ普段くだらないことをいろいろ考えている。
昼の仕事でトラブルがあっても、最悪のケースから最良の展開まで常に想像するのがクセみたいなものだ。最悪のケースはもはや悲壮感通り越してもはや笑いにしかならないぐらいまで思考が及ぶw
いろいろ妄想していると、部下を含め案外と想像力の狭さを感じることは多い。もうちょっと考えたらそんなに暗くならなくて済むんじゃないの、的な。
そんなこんなで、いつもアップしているyoutubeに毎度のパターンでアップしても仕方がないと考えていると一つアイデアが浮かんだ。
それが、これ↓。
すべてロシア語で構成してみた。
グーグルさん翻訳だ。
我々人間は文字から受ける印象というのはかなりあって、読めないが雰囲気から感じるものは大きい。中学生ぐらいから外国の文字を見て、ニュースなどに接してそこから得る雰囲気が蓄積されていくのかもしれない。
見慣れた英語や、少し違うがこれも見慣れた漢字がある中国語とは違い、まったく何が書いてあるかわからない文字でも文字面から特定の印象を感じるから面白い。
2600人を超えたチャンネル登録者はほとんど日本人のハズ。この演奏は滅茶苦茶騒音系フリーなので、いきなり表われるロシア語がどう捉えられるかはわからないが、「なんじゃこれ…」と思ってもらえるとまあいいかなw
英語と違って映像中のコメントは何書いてあるか調べることも困難だからね。そもそもキーボードで打てないしw
こういうのに「いいね!」がたくさん付くと、それはそれで考えるものがあるというものであり、逆に「よくないね!」が多く付くと、これも面白いと思う。
古巣のジャズの店に帰省してきました
大阪梅田近く、西天満にある「いんたーぷれい8」は8月8日が記念日。
おかん、ことハチママがこの日が誕生日なのだ。
昭和8年8月8日生まれという、末広がりまくりの女性。女性って感じしないけど。
私はジャズに興味を持ち出した頃に、ジャズの本も読んで勉強しなければと山下洋輔さんの「ぴあにすとを笑え」を買ったのが縁だ。真面目な本と思って買った大学生時代。
後にも先にも電車で読んで、人目をはばからずに吹き出して笑ってしまったのはこの本以外にはない。
そして、この店に行きつくことになったのは自然の流れで、これもまた縁だろう。
昼の仕事の関係で東京へ出るまでは、ジャズはこの店以外はほとんと行ってなくて、大阪にいるときはここしか知らなかった。この店がジャズでは普通と思ってたら大間違いで、世界でもここにしかない貴重な場所だったのだ。
そんなこんなで、8のおかんと息子であるマスターとの付き合いが始まり、今年は8/6に山下洋輔コンサート&ハチママバースデイお祝いというイベントがあった。
どうしようかと思ったが、レポートをアップしておきました。
こういうのを40年以上前からずっとやってて、私も25年ぐらい前から毎年演奏参加している。正確に言うと、もうちょい前から8には行ってるが、演奏に参加する資格がなかったので悔しい想いをしながら観るしかなかったジャズ初心者時代があったということだ。
東京で昨年は年間100回近くジャズライブをやったが、こういう場は皆無だ。いわゆる世間一般で言う演奏技術とは違う世界がここにある。そして、その違う世界で身に付けたものはどこでもどんな演奏でも誰とでの演奏でも通用するような気がするのだ。
この動画にある世界は、めちゃくちゃなようで実は一定の理解と、ここに芯から没頭する心がないとハマらないのだ。音楽にならないというか、フリーを上っ面で真似ッ子しても、真剣に演奏経験積んだミュージシャンから見ると、それはバレバレで音楽として成立しない。
ちゃんとリズムを刻んでストレートなジャズがいくら上手くても、フリーの美しさとかっこよさとパワーと笑いが好きという感覚をもったことがなければ、演奏はハマらないのだ。
では、その面白さとは何であるか?
これを見事に的確に表現したものがある。
この絵本↓を読めば、すべてが理解できますよ。
バラードのドラムはめちゃめちゃ面白い
ジャズドラムはどうしてもミディアムテンポ以上のドラミングが注目されるし、ドラマーも速いテンポを自分の腕を見せるためにやりたがるミュージシャンも多い。
初心者のうちは、バラードはたいくつでドラム的に何もすることがないように思ってしまう。
ところが、ジャズドラムを続けていろんなジャズ音楽に精通していくと、バラードこそが自由領域の広さに気付くことになる。
ドラムによって深い味付けが出来たりすることがわかるのだ。
私はジャムセッションでドラムに回ってきたときに、バラードをやりましょう、と何度か言ってびっくりされたことがあるが、ドラム以外のジャズミュージシャンにとってもドラマーにバラードは申し訳ない、みたいな気持ちが蔓延しているのだと思う。
そんなこともあり、一つ動画を作ってみました。
少しでも、このバラードドラムの面白さがわかってくれる人が増えるといいですね。
3つ目のパターンはちょっとガシャガシャしすぎで、いまいちではあるもののw