リーマンジャズドラマーのブログ

サラリーマン兼ジャズドラマーの思うところ

日本だけエンディングが異なるアナザーユー

というのを開催しようかと、数年前にとあるプロミュージシャンと盛り上がったが、フェードアウトしてしまった(あ、出てくる数字はてきとーです)。

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ジャズミュージシャンのみなさま

201○年○月○日

 

事務局:Bucci

 

There will never be another you的エンディング変更チャレンジ

 

拝啓 皆様ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。

 

さて、皆様においては日々ライブ、ジャムセッションおよび練習において有名スタンダード曲There will never be another you的な楽曲(以降、アナザーユー)を演奏されていることと思います。日本のウェブサイトにある演奏可能なジャズのお店700店舗(事務局調べ)および、ウェブに掲載されていない店舗合わせて1000店舗において、生演奏営業日数、アナザーユー演奏確率、演奏ミュージシャン数を計算してみると年間のべ12万という数字がアナザーユーに関わるミュージシャン数として計算されます(※)。

 

※生演奏営業1000/2、うちジャムセッション営業を1/10、ジャムにおけるアナザーユー演奏確率を80%、通常ライブでの同演奏確率を10%、平均メンバー数をカルテットとした場合、年間のアナザーユー演奏関係者数はのべ

*1×4×365=124,100  となる。

 

これらの演奏のうち9分9厘、いわゆるエンディングにおいて1フレーズ半音階上げる慣例が行われているのではないかと推測します。この有名なエンディングは演奏者側からすると半音上がる気持ちよさがあり、この曲特有のラストの特徴でもあるためバンドリーダーはほぼ迷うことなく半音上げる目くばせをして演奏を終了させているかと思います。

ただし、このエンディング方法は日本特有のものであって、海外ミュージシャンに演奏例が見当たらないことから、何割かのミュージシャンはこの慣例に対して「誰がいつから始めてこのように流行っているのか」、または「当たり前の終わり方だが、もはやクサくないのか」、「なぜアナザーユーのみがこの終わり方をするのか」等と疑問を呈するまでないとしても頭をよぎった経験があるかと思います。

 

ジャズは本来新たなチャレンジを演奏面、テクニック面、解釈面で進めていくのが音楽の本質であるものの、多くのミュージシャン、とくにアナザーユーの演奏に対しては伝統芸能的に誰かが行った終わり方の慣例をただただ繰り返しているにすぎません。我々はまずここから脱却しなければならないのではないかと考えます。

いや、まずアナザーユーのエンディングを変えることから始めなければならないとここに宣言します。

 

したがって、アナザーユーエンディング変更チャレンジを開催したいと思います。

*1:450×0.1)+(50×0.8