リーマンジャズドラマーのブログ

サラリーマン兼ジャズドラマーの思うところ

IT進化とジャズ演奏

人間はコンピューターを手にして、自分の生身の能力を外部的に拡張している。

昭和のウルトラマン世代にしてみれば、腕時計で電話できるとかテレパシーで遠方にいる人と会話とかトンデモ未来の夢物語だったが、スマホとその中のSNSで実現してしまっている。

 

楽器や音楽も当然ながら進化しているわけだが、ことジャズのような世界では案外と止まってたりする。1970年初めでジャズというカテゴリーから別のカテゴリーにテクノロジーの進化を使ったものは移行していったと思う。マイルスなんかはずっと追いかけたわけだが。=だからジャズではない、って言われちゃったのだけど。

 

ヒップホップやクラブミュージックは、既にギターやキーボードというった楽器ではなく、サンプリングマシーンやDJマシンで曲を構成していき、ライブでもコンピューターのつまみを触っているという演奏スタイルになる。演奏と言えるのかどうかもわからない。組み合わせ再生とでも言うべきかもしれない。

 

ジャズシーンでのIT活用が広く進んだのはiPadによる譜面だ。分厚い譜面集を持ち歩かなくても譜面台にiPadを置いて検索してキーを変更して譜面を見る利便性はけっこう活用されている。楽器面はアコースティックが鉄則なようなところがあるので、変わらない。

 

でもジャズの考え方やジャズ独特の偶然性の合わせの面白さはアコースティックに限らないハズである。ということで、クラブとかでは一般的なミュージックシーケンサーと、まだまだ練習機材用途が多いデジタルのエレクトリックドラムで演奏してみたのがこれです。

ヒップホップやクラブミュージックの感覚や影響を受けたものをアナログのジャズ演奏に取り入れることは、若手ジャズミュージシャンで一般的になっていきつつあるが、古いジャズ演奏感覚をデジタル機材で演奏する試みはほとんど見ない。

 

まあライブでも機材持ち込むのたいへんだし、コンピューター再生の要素が入るのでライブというのは何を見せているのかよくわからない世界になると思うので場所もない。

一度トライしてみようかとは思っているのだが。。。