調子のいいとき、悪いとき
毎回ライブの度に自身の演奏にいろいろ思うところはあるものの、昨夜のライブは1セット目が調子よかった。
調子よいというのは、メンバーとのインタープレイも必要なところで必要な音をスムーズに入れることができ、かつクリエイティブな感覚で今まで自分がやっていないパターンやフレーズがそこに入るというものだ。
調子よいときの要因は何だろうか、と考えてみる。
昨夜は10年はいっしょにやっているメンバーだが、私が大好きな美しいサウンドを出すプロベーシストがここ数カ月他のブッキングと重なっていたが、かなり久々でなんかちょっとだけ楽しみだったことが一つ。
ピアニストは多忙な教授兼医者なんだが、いつも仕事から音楽へ切り替えるのに時間かかっているところ、早めに店に入り小一時間練習しまくっていたというのが二つ目。
三番目は1セット目は客が一人しかいなく、その客も半分身内みたいなもんで「歌わせて」とシットインしに来るOLボーカルだったことで、誰も気負ってハッスルして演奏してはおらず極めてリラックスしていたこと。
つまり演奏者全員がニュートラルな気持ちでリラックスしており、かつ少し新鮮さも感じていた状態だったのかもしれない。
2セット目はピアニストの知り合いが多くいらっしゃってわいわいやっていたので、演奏の音に集中という環境でもなかったし、ピアニストもかっこいいところ見せてやろうと若干オーバープレイにもなっていたかもしれない。
毎回よい状態で演奏するというのは自分だけでも無理だし、共演者や場の状態がカギを握る。
ただ、周辺環境や共演者のせいでいい演奏が出来なかったと結論付けたりするのはダメミュージシャンなんだろう。
自分こそがよい演奏をしてメンバーに対してもいいノリが出るように仕掛け、お客さんも惹きつけて結果よい状態にする、ということを毎回できるミュージシャンが真の意味でプロなんだろう。
これを書いててわかってきた気がする。
やはり演奏中の自分の心の持ちようが重要なのでR!