リーマンジャズドラマーのブログ

サラリーマン兼ジャズドラマーの思うところ

真剣に手掛ける音楽と魂売ってやる音楽と

先日、私の大好きなプロミュージシャンとライブがあった。ちょっと押しかけてバンドに入れてもらったようなところもあるのだけど、その人は同じ店のチューニングが少し狂ったピアノとは思えないきれいなピッチで響かせる。ホント不思議だ。

 

ライブ終わってしゃべってたら店のオーナーが酔っぱらって鋭いことを歯に衣も着せずに聞いた。

 

「自分のバンドでコンサートやライブだけでは食えないよね」

 

そのピアニストはCMの曲や歌をやったり(国民のほとんどが実はよく耳にしてる)、ポップスの有名な方のバックバンドをやったりしている。

 

「手は抜かないけど、魂売って自分が趣向する音楽ではないものをやっている。自分のライブは赤字でも企画するし、チャージバックでやるし、みなそうだよ」

 

魂売って音楽はやらないけど、好きな音楽はやらずに普段はサラリーマンやってるパターンはどう見えるだろうか、と思ってしまった。昼の仕事では魂は売ってなくて、それはそれで面白みや社会貢献をかなり感じるとすれば、少なくとも魂は売らない。でも本当に音楽が3度の飯より好きであれば、昼の仕事は魂売ってる比率が高くなるかもしれない。

音楽は好きなものしか演奏しない場合、そこに注力するので新鮮さは趣味人的な方が高いことになるかもしれない。

でも、常に音楽に接している方が、例え魂売って演奏してても技量は格段に上がるようにも思うが、魂売って音楽をやりすぎると元に戻れないぐらいダメージ受けたりするだろうか。

 

このあたりの自分自身にどこまで正直に活動できるかは、その人にしかわからないし、外から見てるのとはまた違うもんな。有名ヒット曲を出したスターが、もうその曲歌いたくないのに、それを聴きたくて聴衆はかけつけるので、何十年も演奏せざるを得ない社会的要請状況に置かれるケースも多々あるし、これも魂そこになし、で演奏してるとも言えるのでしょうね。

 

難しいもんですね。。。( ^^) _旦~~