サラリーマン兼業ミュージシャンの集客のややこしさ
どこで演奏しているのか案内してくださいよ。
昼の仕事関係で取引先の方によく聞かれるが、またご連絡しますよ、と言ったきり案内はしない。
取引先というのは2種類あって、こちらが金もらう方か払う方だ。
気をつけないといけないのは払う方、つまり先方からしてこちらが客となるケース。
取引先の担当なり決裁者が昼の仕事と関係ない音楽活動と言えど、営業仕掛け先になるので彼らは接待交際費で処理するかもしれない。
すると、完全プライベートの関係ではなくなるわけで、あまりよろしくない。昼の仕事に少なからず影響を与えてしまうことになる。
案内しなくても見つけて来られる場合もある。これは仕方ない。
「ちょっと弊社の役員連れてきましたので紹介させてください」
「わざわざありがとうございます。すいません。。。」
ジャズクラブの席に座りながら私は聞く。
「御社は今調子はどんな感じですか? どの分野が上り調子ですか?」
昼の仕事の来客会議室と何ら変わらない。
ジャズクラブの店側からすると金払いのいい客が来ることになるので、こういう案内はした方がよいのだろうが、サラリーマン兼業ミュージシャンからすると、そうもいかない事情があるわけです。