イノベーターとフォロワー
音楽をやっているとごく限られたイノベーターが新機軸を出し、こぞってフォロワーがそれを真似ていくという歴史を深く考えることになる。
ジャズの場合、何といってもチャーリー・パーカーだろう。これほど多くの人に影響を与えた人もいないだろう。未だに魅了されたミュージシャンが追っかけている。
ビジネスもベンチャーでも大手でも新しい商品やサービスを立ち上げウケると(儲かることがわかると)、類似品がわーっと出てビジネスモデルがシンプルだと会社も多く立ち上がるのはイノベーターとフォロワーの関係とまったく同じだ。
ビジネスの場合、とくに商品では知的財産、つまり特許である程度真似を防止できる。ただ、ビジネスモデルの場合は日本の場合認められず、真似された企業は腹が立つも先行したことを如何に有利にしていくかを努力するしかない。
これが音楽となると、最初のイノベーターがそのスタイルを確立したとしてもフォロワーが商売にして聴衆も喜ぶと悩みは相当深いようだ。リー・コニッツのインタビュー本でチャーリー・パーカーはあれだけ真似されてしまい、彼がギャングだったら何百人と銃殺してるぐらい腹立たしく、だから34歳で死んでしまった、というくだりがあった。
知的財産とかで確立した演奏スタイルが守られるわけでもなく、と。
なるほど、そこまで深く考えてみたことはなかったが、演奏スタイルを影響受けたというより真似た人が音楽ビジネスをやっているという見方が提示されていた。
企業のビジネスも音楽も似たような構図で進むことに気付く。
1%のイノベーターと99%のフォロワー。1%に入る努力は考え続けたいと思います。