リーマンジャズドラマーのブログ

サラリーマン兼ジャズドラマーの思うところ

初心者ボーカリストの勘違い

昨今ジャズボーカル教室なるものが流行っているのか、OL女性ボーカルで少し歌を習ったのでライブのシットイン(乱入)を要望する方がけっこういる。私なんか初心者時代にずいぶん怒られてきたので寛大なのだが、これを嫌うミュージシャンもけっこういる。
楽器でジャズを演る場合、楽器自体の練習やジャズ解釈に対する練習など、それ相応の時間をかけていかねばならない。これがことボーカルになるとカラオケでもそこそこ歌えたら合わせれると思ってしまうのだろうね。
で、「1曲歌わせていただけますか?」とくる。しかも譜面はキー指定&構成指定。
譜面を覗き見すると「コピー禁止」とか書いてある。ボーカル教室の既得権益的商売の臭いがプンプンする。

「店で歌うと先生に怒られるんです」

なら歌いなさんな。
先生がどう言おうと歌いたいんなら、そんなこと言わんと思いっきり歌えばいい。

その前に店にミュージックチャージありのライブに乱入するということは、チャージを払っている他のお客さんに自分が加わる演奏の方がライブメンバーよりいい演奏をしてやる、ぐらいの気概がないと極めて失礼なことをしていると想像できているだろうか。
上手い下手じゃなく、そのぐらいの覚悟がありますか、ということです。
酷いケースになると、歌詞を見ながら歌っている。
ジャズは忖度音楽というか、臨機応変に相手の出方などを考えて予想して想像してその場で創っていく。


想像が出来ないということは、ジャズ演奏には不向きな人ということです。