リーマンジャズドラマーのブログ

サラリーマン兼ジャズドラマーの思うところ

何も音楽の仕事が楽しいとは限らない

私はストレスで調子悪くなると、右耳が難聴になる持病をもっている。血行が悪くなると出るみたいです…。
昼のサラリーマン仕事が苦行で、夜ジャズの仕事は「やったー」とストレス解消かと言えば、まったくそんなことはない。何の仕事をしても楽しいときはモチベーション上がるし、どの世界でも例えば合わない人はいるし仕事内容からストレス受けることもある。
ずいぶん前の話だが、大久保らへんにある店でセッションホストを頼まれた。ギャラは5000円ぐらいだったか。
定期的に開催しているセッションではなかったので、来るミュージシャンは頼んできたバンマスの知り合い関係が多くセッション初心者に近い部類が多いのではないかとの前情報だった。
快く引き受け、当日は管楽器が数人、ギター、ピアノ、ベースがちょろちょろとまま集まったが、ドラムは来なかった。
セッションホストというのは、その楽器が来なければ永遠と演奏サポートし続けなければならない運命にある。それが仕事だ。


何やりますか?
じゃあ、ジャストフレンズを…

テンポは?
ミディアムで。

毎度のパターンで演奏が始まる。2時間ほど、ほとんど全てがミディアムテンポの4ビートだった。枯葉、酒バラ、ブルース、アナザユー、オールザシングスユーアー…。
私は内心イライラしながら「速いのは無理としても、ボサノバやるとか、バラードやるとかないんか?」と思いながらも、腐って演奏しても人間が小さくなるので「ソロする人を今までの演奏体験上、今回が最高に盛り上がるぐらい後ろから上手く煽ってやろう」というのを勝手なモチベーション設定して臨んだ。


ドラマーのために休憩入れましょう。
ホストバンマスがそう言って10分ほど休み、また2時間ほど演奏し、たいていがミディアム4ビート。5時間ぐらい店にいただろうか。。。
自分が外面的に設定したモチベーションとは裏腹に強烈なストレスを感じていたらしく、終了したとき私は右耳が難聴になっていた。


また、セッションホストお願いできますか?
申し訳ないがお断り申し上げた。